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臨床倫理 eラーニング を始めました!
〔学び~と〕を使った学修のプロセス
一般社団法人臨床倫理研究所が本年3月に発足したことによってできるようになった事業として、eラーニングがあります。これまで科学研究費補助金を使った研究開発の成果を社会に(ことに臨床現場に)還元するために本サイト上で冊子やオンライン雑誌や個々の説明文を発表してきました。動画もアップしてきましたが、視聴者はその名の通り「視聴する」だけで、その結果医療・ケアの実践に役立つ知が身についたかどうかを確認するワークをしていただくことはできないでいました。
そこで、この度立ち上げた法人「臨床倫理研究所」がSATT株式会社が提供する学修管理システムを利用して、eラーニングを提供することにいたしました。手始めに、臨床倫理の基礎を2科目計10項程度のモジュールに分け、それぞれのモジュールを《動画を視聴-ワークで確認》という流れで学修するという構成の「臨床倫理ベーシックコース」を作成しました。本年度前半にモニターに受講しながらチェックしていただく過程で、いろいろと足りないところが見つかり、増補改訂に予定より多く時間がかかりまして、やっとここに一般公開できるようになりました。
ご関心のある方、この際研修してみようお考えの方、どうぞご参加ください。お待ちしております。
なお、研究成果の社会還元ですので、動画等の作成は研究費で行っていますが、一般公開して皆さまに受講していただく際にかかる実費は有料になります。
また、医療法人等の職員研修にも使っていただけるように、法人のご事情や予算に合わせて、本「臨床倫理ベーシックコース」をアレンジして提供することも計画しております。もし、検討してみようかとお考えいただけましたら、気軽にご連絡ください。
以下、eラーニング「臨床倫理ベーシックコース」の内容のご案内と、申し込み要項を掲載いたします。


eラーニング「臨床倫理ベーシックコース」内容のご案内
本コースは臨床倫理の基本を学修するものです。「社会の倫理と臨床の倫理」および「臨床倫理 事例検討の進め方」の2科目からなっています。 それぞれいくつかのモジュールから成っていて、各モジュールでは、動画を視聴した上で、学修したことを確認するためのワーク(5~10分見当)をしていだだき、次のモジュールに進むようになっています。
科目1:社会の倫理と臨床の倫理
ここでは臨床倫理の考え方の基本を学修します。
次の5つのモジュールから成っています。
(1) 社会的要請としての倫理(動画29分+ワーク)
倫理とはー倫理の成り立ちー社会の基礎に倫理
(2) 医療・ケア従事者への社会的要請(動画12分+ワーク)
臨床の倫理原則は人間尊重・与益・社会的適切さ
(3) 倫理的に適切な選択・行動(動画24分+ワーク)
倫理的姿勢+適切な状況把握→適切な選択・行動
(4) 本人にとっての最善(動画31分+ワーク)
人生と生命-QOL-益と害のアセスメント(相応性)
(5) 意思決定プロセス(動画16分+ワーク)
パターナリズムー説明と同意-情報共有・合意モデル


科目2: 臨床倫理 事例検討の進め方
臨床現場で患者本人および家族に対応しながら医療・ケアを進めていく際に、どのように考え、対応を選択していくかを個別事例毎に検討する力を養います。
臨床倫理プロジェクトが開発した「臨床倫理検討シート」3種の使い方を中心に学修します。5つのモジュールから成っています。
(0) はじめに(動画11分+ワーク)
(1) 事例提示シート(動画21分+ワーク)
(2) 益と害のアセスメントシート(動画8分+ワーク)
(3) カンファレンス用ワークシート(動画30分+ワーク)
(4) モデル事例の検討と事例検討の振り返り(動画25分+ワーク)
☆コース全体を修了すると、修了証が発行されます。

「臨床倫理ベーシックコース」受講申し込みのご案内
受講資格
本コースは医療・ケア従事者を対象としておりますが、その他の医療・介護関係者、さらには一般市民の皆さまも臨床倫理について学修するご希望があれば、受講できます。
受講料 3,000円
本コースの教材は日本学術振興会の科学研究費補助金により、研究成果の社会的還元として作成されていますので、その分は無料です。皆さまの学修に対応するための経費について、ご負担いただいています。
受講申し込みから学修開始までの流れ
(1) 下記からお申込みください(QRコードも提示してあります)。
〔受講申し込みフォームへ〕
(2) お申込みいただいた時点で受講者の定員に空きがあるかどうかにより、次のいずれかのご案内を差し上げます。
① その時点で受講者を受け入れる余地がある場合は、受講受け入れのご案内を差し上げます。
② 空きがない場合は、受講開始時期のご案内を差し上げ、ご希望をうかがいます。
お待ちいただきますと、受け入れ可能になりましたら、受講受け入れのご案内を差し上げます。。
(3) 受講受け入れのご案内には、受講時期等のご連絡と共に、受講料入金のお願い、指定の銀行口座のご案内をいたします。
(4) 入金を確認次第、IDと初期パスワードおよび『受講の手引き』をお送りいたします。これにより学修をお始めください。受講期間は概ね1ヶ月としていますが、多少の延長は大丈夫です。
問い合わせ先 一般社団法人臨床倫理研究所 eラーニング部門
Email: clinical.ethics.jp@gmail.com
(上のメールアドレス中の"@"は全角です。半角に直してお使いください)


公開未定「臨床倫理インターミディエートコース」
臨床倫理ベーシックコースを修了した上で、より進んだ内容の学修のために、「・・・インターミディエートコース」を企画しています。これまで臨床倫理プロジェクトが臨床倫理セミナーでお勧めしてきたのは、「ベーシックコース」と並んでリピーター向きに「アドバンストコース」を実施することでした。が、アドバンストコースで学修することは相当広範囲に及びますので、「アドバンストコースを修了した」と言えるためには、内容が相当重くなりますので、eラーニングには向かないのです。そこでアドバンストコースで想定される諸科目のうちで、臨床倫理の考え方と実践の中心部分になると言える科目に限定して、比較的簡単に修了できるコースを作ることとしました。
内容的には、ベーシックコースでは割愛したモジュールや、ベーシックコースで学修したことの具体的な問題への応用(ワーク)が中心になります。
その他の企画
以上の他、インターミディエートコースと並んで、臨床倫理事例検討を受講者が事例をもって参加し、事例提示シート、益と害のアセスメントシート、カンファレンス用ワークシートを自分で記入することで、事例検討の実力をつけようとする「事例検討実践コース(仮)」、小人数のグループをつくって参加し、講師も参加して事例検討カンファレンスを行う「事例検討カンファレンスコース」などはできるだけ早期に開始するよう努めます。
さらには、上述のアドバンストコースに含めることができるような様々なトピック、また、臨床倫理ファシリテーターの役割を果たす力をもった修了者を目指すコースなど、皆さまのご希望をうかがいながら、充実させていきたいと考えております。
皆さまのご協力とご参加をお願い申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。

☆関連書籍☆
eラーニング動画と共にお使いください!
eラーニング臨床倫理ベーシックコースは、左の書籍の第7章~12章のエッセンスをベースにしたものです。さらに理解を深めたい、精確に考えたい場合など、同書をご参照ください。




