27くらい必要かによって測るという考え方があり、臨床フレイル・スケールと併せてそのような尺度が提示されています(⇒本冊子60頁参考資料2)。これは、程度を軽度-中等度ー重度と3段階に分けており、それぞれの段階の自立ー介助の程度は、「老いの進み方」の5(軽度介助)、6(中度の介助)、7-8(全介助)にほぼ対応しています。身体的老いの進み方と認知症の進み方は並行しているとは限りません。また認知症をフレイルとどう考え合わせるかについては専門家の間で見解が未だ一致していません。ですから、本冊子では、まず身体的な老いの進み方について考えた上で、認知症も心積りに入れたい場合は、「身体的老いの進み方はかくかくの程度で、認知症がしかじかの程度の場合、私はこのような暮らし方、疾患になった場合の治療の受け方にしよう」というように心積りしてはいかがでしょうか。
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