心積りノート考え方・書き方編
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●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●333-1 積極的な治療について3-1-1 効果と後遺症【事例1】ステップ3● ここでは、今後選択をしなければならなくなることが多い治療等(医学的介入)をテーマにして、心積りをしていきます。● 以下のそれぞれのトピックについて、「社会の平均的な人生観・価値観に基づいて医学的に判断する限りでは、受けたほうがよい/受けないほうがよい」という推奨が書いてあります。これを参考にしながら、あくまでもあなたご自身がどう希望されるか、心積りされるかを検討して、記入していってください。● できるだけ、ご家族も交えて、話し合いながら、考えていくことをおすすめします。話し合いを通して、ご家族とも共通理解しておくことが、いざとなった時にあなたご自身の希望に配慮した対応をご家族がしやすくなるからです。● また、医療・介護を受けている状況でしたら、その関係者で相談にのってくださる方と相談しながら、考えて行くことが大事です。専門家は多くのケースを知っているので、いろいろな面に目配りしながら、あなたご自身の考えを聞いて、あなたの人生観・価値観に沿った最適の選択ができるように、サポートするはずです。まずは、「病気になったときに、治癒ないしいのちを延ばすことを目指す治療をどこまでやるか」について考えます。はじめに次のような例について考えてみましょう。春山さんは、89歳 男性 独り暮らしです。子は3人いて、いずれも近くに住んでいます。グラウンドゴルフが楽しみで、今の暮らしをできるだけ続けたいそうです。最近嗄声(かすれ声)が強くなり、調べたところ、喉にがん性の腫瘍が見つかりました。治療法について主治医は次のように説明してくれました。今後の治療・ケアについての 心積り

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