心積りノート考え方・書き方編
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●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●34治療法① 手術治療法② 放射線治療治療法③ 緩和的対応がんはまだあまり広がっていません。手術(声帯をとる、永久気管孔)と放射線によって、がんをほぼ徹底的に取り除くことが可能です。 少なくとも相当長い間、生き延びることが可能になります。最期まで再発しないで済むかもしれません。 ただし、発声ができなくなります(訓練すれば、別の声の出し方ができるようになるかも)。また、鼻・口ではなく、首に開けた穴で呼吸することになりますから、鼻をかめないとか、そばをすすって食べられないといった生活上の不便が生じて、慣れるのに時間がかかるかもしれません。 身体が高齢で弱ってくると、 手術に耐えられるかどうか、 また、 回復が遅くなり、 老化の進行もあって、 術後どれだけよい生活ができるかなど、 よく考えましょう。 放射線治療だけだと、治療の副作用があるかもしれませんが、その後はこれまでと同様に暮らすことができます。 ただし、がん腫瘍を全くなくすことは難しいので、やがて大きくなって、呼吸困難などの症状が出るおそれがあります。 治療法①より余命が短くなるかもしれません(ただし、 高齢で衰えが進んでいると、①が必ずしも余命を長持ちさせるとは限らないため、 ②のほうが長生きになるかもしれません)。緩和的対応のみで、辛い症状を和らげるだけにすることもあります。 治療による辛さがなく、しばらくはこれまで通り暮せるでしょう。 ただし、がんが広がってくるので、嗄声の進行、呼吸困難感が出てくるでしょう。 辛くないようにすることは可能ですが、 ①がうまくいった場合に比べると、 余命が短くなる可能性が高くなります(ただし、 高齢で衰えが進んでいると、 ①が必ずしも余命を長くするとは限らないため、 ③のほうが長生きになるかもしれません)。 ➡ 春山さんは子たちも交え、よく話し合った結果、声を失い、辛いことがいろいろ生じる生活に慣れるのは無理だと判断し、「残りの人生はできるだけ快適に過ごしたい]という目標を選んで、手術はしないことにしました。

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