心積りノート考え方・書き方編
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心身の機能・活動9辛い後遺症が結果するような、長生きを目指す治療はしない治療中の辛さもあまり我慢したくない希望する・しない治療の心積り食べられなくなったら終り、でよい老いの進み方に相応して、希望・許容する医療の内容が変化するどうしてほしい・ほしくないかないよ」と多くの方が思うのは当然でしょう。本冊子がみなさまに「心積り」をおすすめしているのは、最期の時のことではありません。今から最期に到るまで私たちが生きて行く経過を見通して、老いが進むにつれて、どこで誰と暮らすかや、受けたい治療・やってほしいお世話が変っていくことについて心積りをしておこうというものです。時間経過上の図は、老いていくにしたがって、私たちの治療についての希望が変っていく例を示したものです。壮年期には、厳しい病気になっても、治療の間の辛いことや、いろいろな後遺症を我慢して、積極的な治療を受けたいと思うのが普通でしょう。しかし、老いによって心身の力が衰えて行くにつれ、「もう面倒なこと、辛いことはできるだけ避けたい」と思うようになるのではないでしょうか。でも、どうするのが一番辛くなく、快適に生きられるかは、よく考えないと間違うかもしれません。上手に老い、人生の最後の期間を充実して生きるためには、こういったことを、少々面倒でも予め考えて、知恵をつけておくことが肝腎ではないでしょうか。では、ご一緒に考えていきましょう!

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