私たちは、TLcSになっても、尊厳を持ち、豊かに生きられると期待して、呼吸器をつけ続けることを推奨します。
私たちはあなたのお気持ちをよく理解したいですし、また、私たちケア従事者の考える「豊かな生」の可能性について十分理解してほしいと思います。そのためのコミュニケーションをもう少し続けてください。
あなたが状況をよくお分かりになり、よく考えた結果の意思として、個人の価値観に基づき呼吸器を外したいとお考えでしたら、私たちはそのご意思を尊重して外すことを許容します。
それでも私たちとしては、あなたにも、他の患者さんたちにも呼吸器をつけ続けていただきたいので、今後も同じようにつけ続けることを推奨していきます。
なお、日本では「呼吸器を外す」という表現で通っていますが、呼吸器を外すといっても、ただスイッチを切るということではなく、あなたが苦しまずにすむよう、苦痛をコントロールするやり方があります。呼吸器を外す以外のやり方(たとえば鎮静+水分・栄養補給の中止)もありますから、さらに一緒に考えていきましょう。


